海外市場での受注は回復しており、ニンニク価格は今後数週間で底値圏に入り、その後回復すると予想されます。今シーズンのニンニクは上場以来、価格変動が小さく、低水準で推移しています。多くの海外市場で防疫対策が徐々に緩和されたことに伴い、現地市場でのニンニク需要も回復しています。
ニンニク市場の最近の動向と今後数週間の市場予想に注目してみましょう。価格面では、ニンニクの価格は中国の春節連休前夜に小幅上昇し、先週から下落傾向を示しています。現在、ニンニクの価格は2021年の新ニンニクの最低価格であり、大幅な下落は見込まれていません。現在、50mmの小ニンニクのFOB価格は800~900米ドル/トンです。今回の価格下落の後、ニンニクの価格は今後数週間で底値まで回復する可能性があります。
多くの海外市場で防疫対策が段階的に緩和され、市場環境も改善しています。これは受注量にも反映されています。中国のニンニク輸出業者は、以前よりも多くの問い合わせと注文を受けています。これらの問い合わせと注文の市場は、アフリカ、中東、ヨーロッパなどです。ラマダンが近づくにつれて、アフリカの顧客からの注文量が大幅に増加し、市場の需要は堅調です。
全体として、東南アジアは依然として中国にとって最大のニンニク市場であり、総輸出量の60%以上を占めています。ブラジル市場は今四半期に深刻な縮小に見舞われ、ブラジル市場への輸出量は前年比で90%以上減少しました。海上輸送量が約2倍に増加したことに加え、ブラジルはアルゼンチンとスペインからの輸入量を増加させており、これも中国産ニンニクに一定の影響を与えています。
2月初旬以降、海上運賃全体は比較的安定しており、変動は少ないものの、一部の地域の港湾への運賃は依然として上昇傾向にあります。「現在、青島からユーロベース港までの運賃は1コンテナあたり約12,800米ドルです。ニンニクの価値はそれほど高くなく、高額な運賃は価値の50%に相当します。そのため、一部のお客様は不安を感じ、発注計画を変更または削減せざるを得ない状況になっています。」
新シーズンのニンニクは5月に収穫期を迎える見込みです。「現時点では新ニンニクの品質は不透明で、今後数週間の天候が非常に重要です。」
——出典:マーケティング部
投稿日時: 2022年3月2日